2024年4月24日
グルメローカル・スポット ミニガイド

麺屋 義 絶品アゴだしラーメン

西日暮里駅から道灌山下方面へ歩いて約5分、進行方向右手にあるのが、「麺屋 義」。随分前から気にかかっていたのですがこの度ようやく訪問が叶いました。

お店の前に寸胴鍋が置いてあり、「やってるよ」の看板が入っているのが営業中の目印。扉を開けて中に入ると右手側に券売機があり食券をそちらで。

人気No.1の「特製醤油らーめん」と人気No.2の「特製塩ラーメン」がとても気になったのですが、1300円と個人的には初めての入店にしては中々チャレンジングなお値段であったのと、その下にあった「焼きアゴラーメン」がアゴだし好きとしては目を引いたので、「焼きアゴらーめん」に決定。

細麺と平麺、醤油と塩が選べるようになっていたので、細麺、醤油で食券を購入、お店の人に渡しました。

店内は落ち着いた、良い雰囲気。黒を基調とした内装で、シックな感じです。ご店主の趣味でしょうかアンティーク調の箱階段(階段箪笥)も置いてあります。

少し待つとカウンター越しに穏やかな笑顔と共にラーメンが届けられました。

麺屋 義 アゴだしラーメン

クリアなスープに大ぶりのチャーシューと海苔、海藻とメンマ。海苔の上には鰹節と魚粉。その隣に玉ねぎのみじん切り。

まずはスープを一口。口の中に上品なアゴだしの風味が広がります。「アゴだし」に初めて出会ったのは、九州長崎の五島列島に行った時。アゴだしを用いた「五島うどん」のふくよかな香りと、エグ味や魚臭さのない上品な味わいに感動しました。それ以来、「アゴだし」の文字を見かけると心惹かれるように。

こちらの「焼きアゴらーめん」のアゴだしも、とても香り豊かでコクもあり、とても好みのスープ。

「神戸産の天然醸造で作られた醤油、島根県産の濃口醤油、小豆島の熟成薄口醤油、「海の精」を用いた生醤油」の4種の醤油をブレンドした醤油ダレを使っているそうで、まろやかで旨味のある醤油の風味がします。

スープ二口目は、海苔の上の鰹節と魚粉を溶かし込んですくってみましたが、一気に魚の風味マシマシに。さらに三口目には刻み玉ねぎを入れて味わってみましたが、淡路島産だという玉ねぎの、ちょっと驚くほどの甘味が加わり、スープの表情が三度変わります。初めのシンプルな味わいも好みですが、香りや味わいが変わる楽しさも魅力。これも化学調味料や添加物を使わないというスープのなせる技でしょうか。

麺屋 義 ラーメン

続いて、箸で手繰り寄せて啜った麺は、「この風味のスープにはこの麺」と思うような絶妙な太さの細麺。スープの絡み具合が最高です。小麦の味わいも生きており、歯応えまで好み。同時に、これほどのスープ、次回は平麺も試してみたい気もしました。

麺をすする、スープを飲む、海苔を食べる等を経て、ようやくメンマを口に。穂先タイプの柔らかなメンマでこちらも好み。

勢いのまま食べ続け、気がつけば丼は空になりました。

とても美味しかったです。ご店主やスタッフの方々の対応もとても気持ちよく、素敵な気分でお店を後にしました。

早くこちらのお店に来てみればよかったと、反省。また伺います!

麺屋 義

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