2024年4月19日
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4年ぶりの本格開催!鳥越神社の「鳥越まつり」に行ってきました 

鳥越神社の例大祭「鳥越祭り」

2023年6月9日~11日に東京・台東区の鳥越にある鳥越神社の鳥越まつりが行われました。下町の祭り好きの間では一番早い下谷に始まり、神田、三社と続き、6月に行われるこの鳥越の祭りへの流れが最高だそうです。

6月に行われるということで、梅雨時とかぶるため、雨模様の日も多いという鳥越まつり。今年も残念ながら期間中あまり良い天気予報ではなく、特に日曜日は終日雨の予報でしたが、実際には予報程降り続けることもなく、特に直前までパラパラと降っていた雨も本社神輿の宮入の時には雨が上がったりと、結果的にはお天気に恵まれたともいえる時間でした。今日はそんな鳥越まつりの模様をお伝えします。

鳥越神社

都心から千葉方面へと向かう「蔵前橋通り」に面した「鳥越神社」は、今から1300年以上前に創建されたと伝えられる古社。初めは「白鳥神社」という名であったそうですが、今から千年近く前に「鳥越大明神」と呼ばれるようになったと伝えられる神社です。

そんな鳥越神社で毎年6月に行われるのが鳥越神社の例大祭・通称「鳥越まつり」。コロナの影響でこの数年本社神輿の渡御など本格開催は中止されていましたが、ようやく4年ぶりに復活、威勢よく神輿が町を練り歩き、神社周辺の地域は大勢の人で賑わっていました。


町神輿

祭りの期間中にいたるところで見かける和装の男女。半纏・法被に股引き、浴衣。個人的にもやはり日本人を最も魅力的に見せるものは和装だと思うのです。そんな和装の人々が沢山いる「お祭り」の時。神輿の勇壮な雰囲気や山車の優雅な気配、賑やかな町角。そして格好良くて美しい和装姿の男女。同じ空間にいさせてもらうだけで幸せを感じてしまうのです。


鳥越まつりの屋台(出店)

鳥越祭りの期間中には、鳥越神社周辺には数多くの屋台が出店、イカ焼きやかき氷、じゃがバター、お好み焼き、焼きそば、フルーツ飴(あんず飴、りんご飴)といった食べ物やおやつを出す屋台や、お酒を飲める屋台などから、射的や金魚すくい、スーパーボールすくいなどまで、定番の祭りの屋台が軒を連ねていました。金魚やおもちゃを狙う真剣なまなざしの子供、お菓子を買ってもらって楽しそうにはしゃぐ子供、寄り添いあって食べ物を買うカップル、おしゃべりしながらお酒を飲む友人同士など、そこにいる子供から大人まで皆いい顔をしていました。


鳥越まつり 夜の屋台の風景

夜になると小さな子供がぐっと減る代わりに、買い物やおしゃべりを楽しむ中・高生やほろ酔い加減でいい気持ちの大人が増えてきます。屋台の煌々とした明かりがまばゆくも綺麗です。

鳥越神社祭り中の鳥越神社の境内

普段は比較的穏やかでのんびりしている境内も、祭り中は数多くの人で賑わいます。宮出しと宮入の時は境内には関係者以外は入れませんが、それ以外の時間帯は参拝する人や写真を撮る人であふれていました。


宮出しの時を待つ本社神輿

町神輿の渡御・連合渡御

土曜日は、各町内を町神輿が渡御します。美しく飾りを施した各町内の神輿が、気合の入った担ぎ手たちに担がれ、通りを路地を練り歩きます。


町神輿の渡御


町神輿の火入れ

夕方になると「火入れ」といって神輿に提灯をつけて火をともします。あたりが薄暗くなる中、揺れる光の柔らかさがまた美しいのです。


町内神輿の宮入れの様子

祭りのハイライトの一つ神輿の宮入れ。渡御を行っている時の派手さ、豪華さ、荒々しさ、力強さとは打って変わって、雅で厳かで美しく、とても落ち着いた雰囲気に包まれます。

鳥越まつり 本社神輿の渡御

日曜日には本社神輿の渡御が行われました。鳥越神社の本社神輿は「千貫神輿」とも呼ばれるとても大きな神輿。千貫は今の質量の単位に換算すると約3750キログラム。実際に鳥越神社の本社神輿がこの重量があるということではなく、「非常に重いこと」の意味で「千貫」という言葉が使われているそうですが、とにかく大きくて重たい神輿であることには間違いがないようで、実際に担いだ人に聞くと「鳥越神社の本社神輿はとっても重たいよ」と話していました。


猿田彦(天狗)

列の先頭を行く猿田彦(天狗)。行列の先頭で露払いの役目を担う「手古舞連」、五色の旗を持つ子供たちが行列を先導していきます。


手古舞連

五色の旗


路地を行く本社神輿

実際の重さもさることながら、神輿が渡御するエリアは狭い路地が多いために担ぎ棒が通常よりも短くなっており、そのために担ぎ手が通常よりも少なく、一人当たりにかかる重量が大きくなることも「鳥越の宮神輿は重たい」といわれる理由だとか。

狭い路地を押し合いへし合い進んでいきます。時にはバランスを崩して片側に寄っていき、見ていた人が押しつぶされそうになるハプニングも。そのドキドキ感もこみでハラハラする感じも祭りの醍醐味です。


本社神輿の蔵前橋通りの渡御の様子

片道二車線の広々とした蔵前橋通りに出ると、神輿の動きも加速度的に、派手に、自由に、荒々しくなっていきます。それでいて、先導役の掛け声できっちりと統制が取れていく感じも対比的にとても美しいのです。普段車が行きかう大通りが全面通行止めになる感じは、その非日常的な空気が子供の頃はとても興奮したものでした。大人となった今でも興奮してしまいます。


本社神輿の火入れ


宮入れの時が迫り、空気はますます白熱していきます

高張提灯の厳かで雅な雰囲気と、その後方の力漲る神輿のコントラストが劇的です


いよいよ本社神輿の宮入れの時 境内はもちろん、目の前の通りへも関係者以外一切立ち入りできません。

鳥越まつり まとめ

鳥越神社のお祭り「鳥越まつり」は江戸の風を感じるお祭り、昔の情緒あふれる素敵なお祭りでした。昼間の勇壮で力強い雰囲気、夕方から夜にかけての空が暗くなっていく中で揺れる提灯の美しさ、宮入の際の抒情的で幻想的な美しさ、すべてがとても記憶に残るものでした。🐈‍⬛

鳥越まつりデータ

開催時期:例年6月9日に近い土・日曜日
開催場所:鳥越神社および周辺地域
神社所在地:東京都台東区鳥越2-4-1
見どころ:町内神輿の連合渡御、本社神輿の渡御、本社神輿の宮入れ
屋台:約250軒~300軒
人出:例年およそ30万人
注意点:狭い路地などで神輿や行列に近づきすぎると押しつぶされたり倒されたりする危険性もあるので、とくに小さな子供を連れている場合は大通りのスペースのある場所で観覧するのがおすすめ。

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