◇◆ 図書館のススメ ◆◇ 今度の休みは図書館に行ってみよう

皆さんは図書館を利用していますか?

本を読むことや図書館にいること自体が好きな方ならいざ知らず、今の時代、ちょっとした調べ物などはネットで事足りてしまうことも多いので、最近は図書館にはあまり行かないという方も少なくないのではないでしょうか。今日はそんな方にもぜひおすすめしたい、図書館についてのお話です。

私事ですが、筆者は中学生の頃から図書館を結構な頻度で利用していました。それには大きく分けて二つの理由があり、その一つは図書館だとCDやDVDが無料で借りることができたから、という理由。もう一つは図書館の雰囲気が好きで、日がな一日いても全く飽きなかったこと。学校をサボって行ったりもしていました。単に雰囲気が好きというだけでなく、書架を眺めているとお目当ての本のそばに、思いもよらなかった本ながら大変興味を惹かれる本があったりと、発見が沢山あり、それが面白くていつもわくわくしていた、というのが正確な所です。

ところで、この10年ほどで多くの方が音楽も映画もオンラインで楽しむようになりましたよね。

アマゾンプライムにNetflix、fulu、U-nextなどのサービスは、この数年で誰もが知るようなメジャーなサービスになりましたし、音楽もプライムミュージックをはじめ、配信で聞くことが多くなりました。そして映像、音楽ともにYoutubeの存在は、今や欠かせません。

いずれにも共通しているのが、物理的に借りたり返したりする手間暇がなく、定額もしくは無料で使えるという事。かつて、何かを聞きたい、観たいと思ったらラジオやテレビ以外では利用料金がかかるか手間暇がかかるか、もしくはそのどちらも必要だったものが、現代ではそのどちらも必要なく、観たり聞いたり探したりが容易になりました。むしろ、以前では観ること、聞くことができなかったレア盤やプライベートな録音や映像などまでが、Youtubeなどにアップロードされていたりと、驚くほどに便利で(映画好きや音楽ファンには特に)素晴らしい世の中になったものです。

それは本に関しても同様です。アマゾンなどのおかげで、購入もあっという間、しかも重たい本を運ぶ必要もなく、自宅や職場など指定した場所に迅速に届くようになりました。

また、希少本や絶版の本なども昔と比べると探すのも随分と簡単になり、なおかつオンラインで読んだりすることも可能となりました。

ちなみに現在、全世界に存在するとされる本の数は1億冊以上だそうです。グーグルなどは総力を挙げて世界の印刷物をデータ化することに力を入れていますが、依然として、インターネットの情報は、活字の情報を量でこそ越えていても、その質、深さの点においては凌駕していない、ということなのでしょう。未だにオンラインでは見つけることができない、巡り合うことができない本が図書館にはたくさん埋もれている可能性が高いというわけです。加えて、図書館をよく利用していた理由のところでも挙げましたが、インターネットと違い、探していたものだけではなく、思いもよらなかった素晴らしい本を発見できる可能性が高いのも図書館の魅力です。

インターネットでも関連として、検索エンジン側がアルゴリズムを駆使してこちらが興味ありそうなものを提案してくれたりもしますが、潜在的に興味があること、興味がないと思っていたけど実物を見てみたら興味がわいたものなどまで、推測して提案してくれることはまだまだ難しいようで、結局は検索したキーワードに関連がありそうなものを提案してくれるに過ぎず、まだ限界があるような感じです。

その点、実際の本が目の前に並んでいる図書館ならば、本の背表紙のデザインや並んでいる文字、雰囲気などから、思わず手に取ってみたり、パラパラとめくってみたりする出会いがあり、そんな偶然の出会いから興味があるジャンルが新たにできたり、リアルな部分で発見と発展があると思うのです。

また、インターネットの世界にはまだまだ嘘やまやかし、フェイクが多い(まだまだというよりも今後ますます増えそうな予感)ですが、本の世界であれば、記述や編纂、編集、校正、印刷などの手順があり、コストと時間をかけて、監修なりチェックなりが行われ、初めて出版までこぎつけ世に出るということもあり、すべてとは言わないまでもだいぶ信ぴょう性は高く、内容に信頼がおけるものが多いです。(当然、人が作るものですのでミスや嘘、不確かなものなども多々ありますが。)

何より、実際の本を手に取り、ページをめくって文字を読むという行為は、同じ知識や情報を得る行為であっても、インターネットで検索してそのページなり記事なりを読むことと比較すると、アナログな世界ながらもその分、有機的でリアルな感情を伴いやすい気がします。指や手や腕を物理的に動かし、重さを感じながら、文字やイラストを目で追って頭で理解し、心で感じ、紙の音を耳で聞き、時には声に出して文字を読んだりもして、五感すべてとは言わないまでも、色々な感覚を動員して、知識なり情報なりを自分の中に取り込んでいくわけで、その分脳や心に直接的に、かつ力強く作用する気がするのです。

というわけで、図書館に行ったことのない人、普段あまり足を運ばない人、久しく足を運んでいない人は、ぜひ、お近くの図書館に行ってみてください。新たな自分の世界が拓けるかもしれません。図書館には専門の図書館司書の方が本や資料を探すのを手伝ってくれる「レファレンス(リファレンス)」というサービスもあるので、そちらも是非利用をお勧めします。

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