横綱千代の山・千代の富士記念館
野球やサッカーなどをはじめとしてほとんど全ての競技には当然のように世代交代があり、往年の名選手、名プレイヤー、名バッターといえども、同時代を生きた人、またはよほどその競技・スポーツに詳しい人以外には、その存在や名前があまり知られていない、というのはよくあること。
長い期間に渡って活躍することが可能な芸術家や芸能人などと比べると、体力気力などを極限にまで鍛え上げ、消耗しなければならない世界で生き抜かなくてはいけない、という性質上、現役で活躍できる期間も短くなりがちであり、メディアなどでの露出頻度や時間を考えてみても仕方のないことなのかも知れません。
それは日本の国技である相撲でも同じこと。今をときめく人気力士であっても、いつしか人々の記憶から消えていってしまいます。
それでも、そのほかの競技やスポーツと比較すると、世代を超えて人々の記憶に残る人が多い気がするのは、国技たる所以なのか、定期的にNHKで放映されるからなのか、そもそも野球やサッカーなどと比べても絶対的に力士の総数が少ないからなのか、個人競技であり名前が覚えやすいからなのか、または複数の理由があるのか、そのへんは定かではありませんが、やはり時を超えて人々の記憶に残っている力士は多い気がします。
そんな中でも、昭和最後の大横綱と呼ばれ「ウルフ」の愛称で親しまれた第58代横綱・千代の富士を覚えている人も多いのではないでしょうか。
その千代の富士と、同じ北海道の福島町出身で第41代横綱の千代の山の2人を記念して作られたのが、こちらの横綱千代の山・千代の富士記念館。
同郷の大横綱ゆかりの品々(横綱の「綱」や千代の富士の断髪式の大銀杏、優勝トロフィー、国民栄誉賞状など)が展示されているほか、2人が所属した「九重部屋」の土俵、けいこ場が再現されていて、雰囲気を味わうことが出来ます。
入館料は500円(青函トンネル記念館との共通券あり)。
〒049-1312 北海道松前郡福島町福島143−1
横綱千代の山・千代の富士記念館
Yokozuna Chiyonoyama and Chiyonofuji Memorial hall
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